大人への道のり



  今日は・・・・・・成人式だ

  俺は、緊張しているだろう。それも、成人式じゃなくこの後のことで



  ・・・・2日前 さざなみ寮
 
  そこでは、すでに宴会の準備が進められていた。

  俺が成人式に行くとなってから、真雪さんが祝福をしようといったのである。でも、目を見るとキラキラしている

  ようは、俺を使って宴会がしたいだけなのだこの人は・・・・

  皆が慌しく動いてる中、フィアッセが俺に声をかけてきた

  「恭也〜、今からアイリーンが来るから、駅に向かいに行ってくれない〜?」

  フィアッセは忙しくて行けなさそうなので俺に頼んだみたいだ。俺は何もする事が無いので

  「解った。今から行けばいいのか?」

  「お願い〜今から行けば間に合うから」

  俺は行く準備をする。そして、すぐ出かけていった


  駅前・・・・俺は少し早めに歩いた所為か間だ着てないようだ

  少し待つと、後ろから俺に近付いて来る人がいる。

  後ろを向くと、そこには・・・アイリーンさんが居た。

  服はいつもの服じゃなく、ラフな格好だ。これなら、解らないだろうと思うような服だった

  「やっぱ、恭也は気付いちゃうか〜」

  アイリーンさんはそう言うが俺も剣士の端くれだ。

  『気が付かないと剣士としては、やって行けないだろう?』と思ったが口には出さない。言った後どうなるか・・・・

  「お久しぶりです。アイリーンさん、お元気そうで」

  「フィーは?今日迎えに来るんじゃなかったの?他の人には言ってなかったはずだけど」

  まぁ、当然と言える疑問だ。俺も今日、言われるまで知らなかったんだから

  「フィアッセは、今忙しくて無理なんで、俺が代わりに来ました」

  「忙しいなら仕方ないね。で、今からどこか行くの?」

  アイリーンさんは、そう言うと、腕を絡めてくる。放そうとすると逆効果なのでそのままにしておく。

  「さざなみ寮です。そこで、皆さんが、俺のために祝福会をしてくれるんです」

  そう、俺は嘘は言ってない。俺の祝福と言う名を借りた酒飲み場であるが

  「祝福会?」

  「ええ、祝福会と言うのは建前で、皆で騒ぎたいって事なんでしょうけどね」

  「ははは。それじゃ〜行こうか。皆も、待ってるんでしょ?」

  と乾いた笑と一緒に俺の腕をひっぱて行く



  さざなみ寮に着くと、其処には・・・・準備が出来たみたいで、皆待っていた。

  真雪さんが飲もうとしているのを耕介さんが必死に止めていたようだが、これは別の話だ

  「さ〜始めるわよ〜。恭也の成人を祝して〜、かんぱ〜い!!」

  「「「「かんぱ〜い♪」」」

  母さんの音頭で始まった宴会は、各自立って食べれる料理が出ていて、皆話しながら飲んだり、話したりしている

  俺は、今のところ真雪さんの被害には遭っていない。美由希を生贄にしてのが良かったようだ。いつ、潰れるかは解らないがそれまでは安泰だ

  今のメンバーは高町家、さざなみ寮、月村家、赤星、そして、アイリーンさんとフィリス先生が居るがもう、大体の人が出来上っているみたいだ

  俺は、何とか逃げ切れたな〜…と思っているところに

  「きょう〜や〜く〜ん〜」

  フィリス先生が来たみたいだ。大分飲まされたのかもう顔も赤い

  「どうして、恭也君は、私の診察に来てくれないんですか?
   恭也君なら毎日来てもいいくらいに疲れているんですよ?それとも、私が嫌いなんですか?」

  フィリス先生は、俺に聞いてくるが、俺はどう答えて言いか迷う。

  フィリス先生は嫌いなわけではないが病院と言うところは苦手なのだ。

  あの待つ時間が無駄に思えてしまうしフィリス先生の整体もきついものがある。効くには効くんだが・・・

  「え〜と、その・・・フィリス先生のことは嫌いじゃないですが、どうも病院は苦手で」

  フィリス先生は少し悩んでから微笑みながら言った。俺にはその笑みが余り嬉しくない事と解ったが抗う術が無い事を感じた

  「病院が苦手ですか?それなら、私が恭也君の所に行きます!!」

  は!?今何と言いました?家に来る?

  「そ、そんなのはフィリス先生に悪いですよ。此処から、病院まで遠いですし」

  俺は何とか断ろうとするが酔った勢いで畳み掛けてくる

  「そうですか・・・やっぱり、私なんか・・・・ぐすっ」

  しかも、涙まで使われては恭也に断れる手立ては無い

  「解りました。お願いします」

  その言葉を待ってましたと言わん限りの笑顔で答えてくれる

  「はい!!」

  フィリス先生はそう言うと・・・・寝てしまった。俺は開放されたことに喜んだが

  「きょうや〜、どうしたの?そんな隅っこの方で、もっと向こうの方へ行こうよ!」

  アイリーンさんが俺を誘うが、俺は物凄く中心、真雪さんとリスティーさんが居るところには行きたくなかった…が、アイリーンさんから言われては行かないと行けない

  「はい。解りました」

  今の俺の顔を見たら死刑に行く囚人みたいな顔だろう。

  アイリーンさんは、俺の顔を見る前に、横について俺の腕を獲って中心へと連れて行った

  「おう!少年、何隅っこの方に居るんだよ。これは、お前の祝福会なんだぜ?」

  関わり合いたくない人物に遭ってしまった。お酒を飲まされる!!そう思ったときにはもうすでに

  「おっし、もう二十歳なんだから、飲めるよな?」

  「二十歳でも飲めない人は飲めないです」

  「ほほ〜、私の酒が飲めね〜と?あの事を言っていいのかい?」

  「うっ!!解りました。飲ませてもらいます」

  俺は観念して、飲むことになった。

  「おお〜飲め飲め〜一気にいけ〜」

  真雪さんは嬉しそうだったが、俺は悪魔の笑みにしか見えなかった

  「どうなっても知りませんが、飲ませてもらいます」
  「「「「おお〜〜」」」」

  何処からか歓声が聞こえるが、俺の意識はもうすでに無かった




 俺は体に微かな重み、そして、暖かさに包まれている感じがし意識を少し戻すが、全身のダルさからもう少しこのままで居たいと思ってしまった

 そして、ようやく頭が動き出すが、俺が起き様と体を上げようとするが起きれない。両腕と俺の上に何か重いものを感じ

 目を開けて両腕の方を見ると其処には・・・・・

 右腕にフィアッセ、左腕にはフィリス先生、そして、俺の上にはアイリーンさんが居たのだ

 それも、3人(俺を含め4人)とも裸で服はあちこちに飛んでるみたいだったが、何故!?如何して!?俺の頭の中でそんな言葉が渦巻くが答えが出るわけもなく

 俺が固まっていると、美由希が声をかけながら入ってくる

 「恭ちゃ〜んもう起き・・・。しっ、失礼しました〜」

 俺が何か言う前に、美由希は逃げるように出て行ってしまった

 絶対誤解したな美由希。はは、どうしよう(汗

 それより、今の状況だな。兎に角、三人を起こさないと

 「フィアッセ、フィリス先生、アイリーンさん、起きてください。もう、朝ですよ」

 俺は三人に声をかけたが、三人は全くと言っていいほど反応が無い

 代わりに少し動くたびに俺の両腕や胸に二ついや六つの柔らかい丘が・・・

 右に大きな胸、左に小さい胸、胸には少し大きめの胸が当たっていて理性が辛いが、なかなかいいものを御持ちのようで・・・って違うだろ何考えてんだ俺は

 「フィアッセ、フィリス先生、アイリーンさん、頼みますから起きてください」

 俺はもう一度三人に声をかけた。が三人に起きる気配は微塵も感じられない

 「…困った。これじゃ起きられないし身動きすらできない」

 俺は絡められた腕が抜けないか試してみたが

 「…抜けない…」

 抜けないどころかさらに見られてはやばい状況になってしまったみたいだ。布団がずれ全員の胸が・・・・

 どうしようか考えていると

 「あんたもやるようになったわね〜♪恭也、さすが士郎さんの息子よ〜」

 かーさんがにやにやしながら入ってきた。それはもう恐ろしいくらいのにやけ顔だ

 俺は思わず身震いしそうになった

 助けに来てくれたのかな?という少量の期待を持ちながら

 「そんなこと言ってないで三人を起こすの手伝って」

 くれよ…と言い終わるまえに

 「まあ、しっかり責任は取りなさいよ〜。母さんは恭也の味方だからね〜♪」

 この言葉は言われなくても分かっている。が

 「早く、孫の顔が見たいわ〜〜♪」

 「ちょ、ちょっと待た。如何して其処まで飛躍する?」

 「だって、もう“しちゃった”んでしょう?」

 俺は焦った。今の状況から見て、それは間違いなさそうだが

 「…万が一してないかもしれないだろ?」

 幸いな事にかーさんは俺の方を振り向いて

 俺は心の底から自分のとった行動を後悔せざるをえなかった

 振り向いたかーさんの顔に

 『もう、やっちゃったんだから諦めなさい。しかも三人も』

 と書かれていた。…俺の見間違いでなければ

 さらに付け加えるなら『皆にも言っちゃった』、とも書いてあった

 それからかーさんは、また、にやっと笑い出し出ていてしまった

 無実だ。無実だ。無実だ。無実だ。無実だ。無実だ。無実だ。俺は何もしていない――と言うか記憶自体無いんだぞ!?

 俺はそんなことを、延々と自分に言い聞かせていた

 「なんとしても、今は、この3人を起こそう」

 それから、俺は3人を順々に起こしにかかる

 「んっ……うーん………あっ、おはよう恭也〜〜」

 まず、先にフィアッセは起きたみたいだな、後はフィリス先生とアイリーンさんか

 「フィリス先生、フィリス先生、起きて下さい」

 「……うっ、んーー・・・・・えっ!!恭也君?如何して此処に?」

 少し混乱しているようだが、起きてくれたみたいだな

 後は、アイリーンさんだが、二人が両腕を話してくれたお陰で、起こしやすかった

 「うっ、うーーん……きょうや?・・・・・」

 アイリーンさんは、まだ寝ぼけているのか、俺に抱きついてくる

 「あっ、アイリーンさん、だっ抱きつかないで下さい!」

 むっ、胸が当たって・・・・・理性が・・・

 俺は何とか自分の理性を保つ事が出来たみたいだ

 そして、3人に向かって言う

 「まずは、服を着てもらえませんか??」

 三人はそれを聞くと慌てて自分の服を取りに行く

 俺はその時、布団にあった染みを見て・・・・やってしまったんだ

 皆が着替え終わるのを待ってから、俺も服を起きる。俺は昨日あったことを聴こうとするが

 「恭也君、もしかして……………してしまったんでしょうか?」

 フィリス先生が俺に聞いてくるが、染みを見たのでそのことは確実だと解っていたので

 「はい。してしまったみたいです。俺としては責任を取りたいのですが?」

 俺は、その言葉を言うと、皆頷きあって

 「私はいいよ〜、恭也の事好きだし」

 フィアッセが言ってくる・・・俺のことを好きだと言うのは初耳だが

 「わっ、私も別にいいです!恭也君の事好きだから・・・ポッ」

 フィリス先生が顔を赤くしながら言ってくる・・・・フィリス先生も好きだったとは

 「私もいいよ〜〜、恭也の事好きだもん」

 アイリーンさんも!?俺は驚きの連続だ。皆俺のことを好きだったとは・・・

 「でも如何して、皆さん、俺の部屋に?」

 「あの〜、多分私は入れられた部屋がここだったんで、そのまま寝てしまったんだと思います。」

 フィリス先生がそう言ってくる

 「うーん?私は多分、フィリスについていって、そのまま寝ちゃったんじゃないかな〜」

 フィアッセは微笑みながら答える

 「私は、フィアッセに付いていって・・・・・其処から、覚えてないな〜」

 アイリーンさんは考えながらも答える

 一応俺の部屋に来たことが解ったが、皆にはどう言うか…
 それに、俺の気持ちは・・・・

 俺が悩んでいると、起きていたフィアッセが

 「恭也、ご飯食べに行こうよ〜。フィリスとアイリーンも食べてってね〜」

 「いや、待ってくれ」

 「「「???」」」

 俺が皆を止めると、

 「俺は皆が好きだが、それでも付き合ってくれるのか?」

 皆、その言葉を聞くと笑顔で

 「「「「はい!!」」」

 俺は、気付くと3人を抱きしめていた

 「「「きゃ!?(えっ!?)(わっ!?)」」」

 俺がいきなり抱きしめたので、皆驚いているようであるが、すぐに力を抜いてくれた

 「ありがとう…皆…」

 「「「いえ!!!初めてのひとですから!!!」」」

 グサッ・・・・皆、初めてだったのか・・・



 そして月日が経ち・・・・って二日しかたってなかったりする・・・・その間に色々あったが俺たちは難なく結婚式の当日になった。結婚自体も母さんが半強制的に・・・・

 だが、俺はその前に成人式が有るのだ・・・・結婚式と同じ日に時間だけが違っていたが・・・

 俺は、この成人式は忘れられないだろう・・・・この後に起こることを考えれば考えるほど

 …ここが、俺の人生の中で一番静かだったと思える所だったな〜…今からは幸せと忙しさが着くかもな〜…

 ・・・ともかく・・・

 さぁ、今から結婚式だ。戦闘準備OK!!何でもかかって来い!!!






その後、結婚式は滞り無く終わり…。

 恭也達4人は全員から酒を飲まされ、又も記憶が無いまま、2回目をしてしまったのだ。

  1ヶ月後・・・・・・少しやつれた男とより一層美しくなった、美女三人組を見たという人が居たとか、居なかったり。


 また、美由希達を納得させたのも彼女達だ・・・・・・俺たちが起きて台所に行った時、美由希は小太刀、那美さんは小刀、忍は目を赤くして、臨戦態勢だった

 だが、彼女達も普通ではない・・・・・二人のHGSの力により動きを止められ、アイリーンさんが出したハンカチが三人の口元へ行くと、全員・・・・寝てしまった。

 『アイリーンさん・・・・それは何ですか?と言うか、そんな物を何処から持ってきたんですか?』と聞きたい気持ちだったが、

 『聞くと後悔するぞ!!』と言う笑い方すると、其処へ晶とレンが入ってきた。

 二人は料理で勝負するみたいで、エプロンを付けていた。その二人の前にアイリーンさんが立っていた

 「今まで、がんばって来たんだよ〜。こんなところで、負けれますかってんで〜〜」

 言葉まで可笑しくなってしまった・・・・俺は、其処をとりあえず離脱した。

 聞いた話によるとアイリーンさんの料理は凄かったらしく、とても美味かったらしい

 そして、晶とレンは、負けたことで、石になっていたそうだ





おしまい





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あとがき


すみません・・・・成人式が関係なくなってしまいました。

なんだか訳の解らない作品になってしまってみたいで・・・・どうもすみません

読んでいただき、有難う御座いました〜〜




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