久々の快晴になったある日
恭也は盆栽の世話を昼までに終わらせ、午後からは暇なので縁側でのんびりお茶を飲んでいた。そこへ
「ただいま〜〜」
「「おじゃましま〜す」」
3人の声・・・フィアッセ、ゆうひ、アイリーンが家に入ってきた。彼女達は三日後にあるコンサート・・・3人だけでの始めてのコンサートがこの街で行われることになったので帰ってきたのだ
「あれ?今日は誰もいないの?」
フィアッセが玄関から返事が無いので上がって来る
「恭也?いるん・・・・って寝てる?」
フィアッセが恭也を見つけるが、いつの間にか恭也が寝ていたので、一端玄関に戻る。それも少し微笑みながら・・・
「フィーどうしたの?」
アイリーンが戻ってきたフィアッセの様子に、アイリーンが微笑んでいる理由は?って様子で聞いている
「こっちに着てみて。面白いのが見れるよ。後、静かにね」
「なんや!!おもしろいの??」
少し大きめの声でゆうひが言う
「今さっき、フィーが静かにっていたでしょ?」
アイリーンがなだめるが、自分も楽しみなのか顔が笑っている
そして、フィアッセが二人を連れて縁側に行く。素敵な笑顔で・・・
「あれ、これまた珍しいこともあるな〜〜」
「そうだね。珍しいんじゃない?いつもはすぐに反応するのに」
ゆうひの言葉にアイリーンが嬉しそうに言う
「じゃ、荷物はそこに置いといて・・・・・」
と言ってフィアッセが荷物お置き、
「そうやな」
「そうね」
続いてゆうひ、アイリーンが荷物を置いていく。全員満艶の笑みをしながら
「それじゃ〜私たちも寝ますか」
「「は〜〜〜い」」
嬉しそうに返事しながら、フィアッセとゆうひが右に、アイリーンが左に・・・・恭也の腕を取ってその上に頭を乗せる
「恭也の・・・・気持ちいいね」
「そうやな〜すぐ寝れるわ」
「す〜〜〜〜」
上からフィアッセ、ゆうひ寝てるのはアイリーンである
「もう寝てるし・・・・ふぁ〜うちも寝よ♪」
「おやすみ〜〜」
そう言って、皆が寝ていく。全員が幸せな顔をしながら・・・・
そうして、数時間後・・・・・
『んっ??なんだ体が重いというか俺は確かお茶を飲んでたはずだ。そうするとそれから・・・・・寝てしまったんだな
でも、なんだか暖かいな、いい気持ちだ。それに軟らかいし・・・・?やわらかい???俺は何も掛けてなかったはずだ、そうするとこれは・・・・』
恭也は少し戦慄を感じながらも目を開けていく。そこには・・・・・フィアッセとゆうひが右側の腕と腹の上に、アイリーンが左に抱くように居た
『なっ!!!これは、どういうことだ?確か俺が寝てから時間はたってないはずだ・・・』と考えながら、腕の時計を何とかしてみるが、そこには数時間過ぎた時間が載っていた
『そんな、俺はここまで寝ていたのか!!いやそれより気配に気付かなったとは不覚だ。それよりも起こさないと』
「フィアッセ、ゆうひさん、アイリーンさん起きて下さい」
俺はみんなを起こそうとするが・・・・
「うっう〜〜〜〜ん」
「もうすこし〜〜〜」
「す〜〜〜〜んっ」
『みんな起きない。それに体を動かすからいろんなとこが当って理性が・・・・・』
「起きてくれ」
何とか起こそうとする事、数十回・・・・
「「「おはよ〜〜〜〜」」」
と言って目を覚ます。『みんな眠そうにしながらもやっと起きてくれた』と安堵していると
「なぜ放れない?」
3人とも動かない。『早く放れてくれ〜もっ持たん』と思っていると
「「「気持ちいいん(や)だもん」」」
3人ともハモって言う。なんとか3人を放す恭也。
「どうしてそこでねてたんですか?」
『俺は思っていたことを言う』すると3人が
「恭也が気持ちよさそうに寝てたから」
「気持ちよさそうやからや〜」
「眠たかったから」
3人が返事をするが
「それなら、何故俺の横に?」
「「「温かったからと・・・・・・・(ボソボソ)」」」
『温かったから?俺は湯たんぽか・・・後は何だったんだ?聞こえなかったが』
「と?他に何が?」
「「「え〜〜〜と、その〜〜〜〜〜なぁ〜〜」」」
なんとも、歯切れが悪い
「言いにくいことなんですか?」
「「「そういう訳じゃないん(や)だけど、え〜〜と、恭也のことが好きだから(や)」」」
『はっ?俺の事が好き??そんな馬鹿な・・・・』
「えっ????何で俺なんか?」
「「「好きなものは好きだからしょうがないでしょ(しょうがないんや)!!!恭也には好きな人がいるの?(いるんかい?)私(うち)やったらいけないの??(あかんの???)」」」
と言って、キスをする。それも唇に・・・・・・
チュ
「え〜〜〜と、その、あの」
行為によって頭が回らない恭也はしどろもどろに成りながらも何か言おうとするが言葉が続かないと言うか出ない
「「「返事はコンサートで!!!それじゃ!!!」」」
と言って凄い勢いで玄関に向かう。その時、荷物を持って行ったのは流石と言うべきだろう
恭也が固まっている時に、
「ただいま〜〜」
玄関から元気のいい声がする。この声は、美由希となのは、それに晶とレンだ
「おっお帰り。母さんは?」
何とか答える恭也と対照的に美由希は元気良く
「えっ!!もう帰ってるはずだよ?気付かなかった?」
『なっなに!?気付かなかった・・・』と言う言葉を飲み込み、周りを見るとリビングのドアの処に居たの見つけるが・・・・』
「おかえり〜〜みんな一緒だったのね〜〜〜」
とリビングのドアを開けてこっちに来る。母桃子それも嬉しそうに何かを、いや悪戯を考えてる顔だと一目で解る顔で・・・
『「いやな予感がする」と思ったのは俺だけではないだろう全員がそれを思っているだろう』と思いながら後ろの妹達の顔を見る。全員が脂汗を流していた
「ごはんよ〜〜〜久しぶりに私が作ったんだから食べてね〜〜〜〜♪」
「「「「「は〜〜〜い(解った)」」」」」
と言って全員リビングに行く
「あれ?フィアッセは?今日家で食べるって言ってなかった?」
美由希がその事を言うと恭也に汗がでている
「そうですな〜〜確か居ましたよね?お師匠しりませんか?」
レンが言ってくるが恭也には答えられる訳がないだろ。その時恭也は・・・・・三人とのキスを思い出して赤くなっていた
「師匠?少し顔が赤い様ですが?」
「んっ???気のせいだろう。それより飯にしよう」
晶の質問に答えると同時に、なんとか顔を戻した恭也は平然と答える
「はいはい、ご飯にするわよ〜。フィアッセはアイリーンさん達と食べるから今日は帰らないんじゃない」
と言ってみんなを席につかせる桃子。
ご飯終了後
桃子に呼ばれた恭也は今日の鍛錬は一人で行ってくれと美由希に言い。リビングに行く
『やっぱり、全て見ていたんだろうな。それならどうするかを聞くか・・・』
リビングに恭也が着くと、そこにはもう桃子がいた。恭也が席に座ると
「で?恭也どうするの?返事はしないといけないでしょう?」
いきなりの確信直球の言葉を掛けられて驚くが
「あっああ、だが自分の気持ちが良くわからないんだ。」
『俺は、今の素直な気持ちを言う。例えどう思われるかも関係無しに』
「そう、なら店のバイトと鍛錬は休みなさい。そんな気持ちでやっても意味は無いでしょう?じっくり考えなさいよ。あっ!!でも確かコンサートって三日後だったわよね。頑張って答えを見つけなさいよ」
そう言って、桃子は席を立つ。そうして「どんな結果でも、私は応援するからね♪」と言って出て行った
「解った。答えを出すよ。例えどうなろうとも」
恭也は桃子が出て行ったドアに向けて言った
一日目・・・・・
「恭ちゃん、どうしたんだろう?今日は部屋に居るか、道場で座禅してるしか見てないよ。後、食事時しか」
美由希が疑問に思うが
「恭也なら考える事が出来たから二日位じっくり考えたいんですって」
桃子が美由希の疑問を解消させる。考える内容は言わず
「うん、解った」
二日目・・・・・
「師匠段々顔色が悪くなってないか?」
「そうやな。大丈夫やろかお師匠。このサルとは違うからな〜」
「なんやと〜カメに言われたか無いわ〜」
「ほほ〜やると言うかい?サルには闘争本能しか無いようやな」
「なんだと!?緑亀には思考が遅くて何も考えられんから仕方がないか」
「やんのか?」
「やってやろうじゃないか」
「「でやぁぁぁぁぁ」」
と言ってケンカを始める二人。晶とレン、そこに現れたのが・・・・
「ケンカは、止めなさい!!!」
なのはが二人のケンカを止める。
「二人とも何でいつもケンカをするんですか?・・・・・・・・・・(クドクド)」
そうして、いつもの説教へ入っていった
お兄ちゃん大丈夫かな〜?と思いながら・・・・
三日目・・・・・
恭也は部屋に篭って考える。普段では考えられないほど悩んでいる。しかし暫くすると
「そうか・・・・そうだったんだな」
答えが見つけれたのか、その顔は清々しかった。
「最初から答えが合ったのかもしれないな」
さて、明日はコンサートか、しかしコンサートでってどこに行ったらいいんだろうな?聞くのを忘れていたな・・・・
と思いながら恭也は久々に安らかに眠ったのである
コンサート当日・・・・三十分前
『母さんから聞いた処によると此処から入って控え室に行くのか・・・3人とも居るかな』恭也はその時言う言葉を考えながら控え室に行く
恭也が控え室前に着く、だが慌しくしている様で中々入れない状況である
十五分前に入れた控え室では、フィアッセやゆうひ、アイリーンが綺麗なドレスに着替えていた。その姿に恭也が惚けていると
「あっあれ?きょっ恭也???」
『フィアッセが俺に気付いたようだ。しかし、返事が詰まるのは仕方の無いことだろう。俺も緊張で何を話せばいいか解らないし』
「「えっ!!!きょっ恭也君がきてるの?(おるの?)」」
『ゆうひさんとアイリーンさんも気付いたようだ。やはり緊張からか声が震えている。俺は3人に近づき』
「こっこんばんは」
「「「こんばんは」」」
まずは挨拶をするが・・・・そこからが続かない全員
「え〜〜と、返事をしに来ました」
「「「はい」」」
沈黙が周りを包む。この部屋には四人以外誰も居ない
「俺は、俺は3人とも好きです。この中から一人を選べません。そんな男ですが付き合ってもらえますか?」
「「「うん」」」
恭也の言葉を聞き、恭也に抱きついてくる。涙を浮かべながら・・・・
「みなさ〜〜〜ん、もう・・・・・・準備が出来てるんで早く着て下さい」
『マネージャーが顔を赤らめながら言ってくる。俺も赤いだろう、キスもしてたし・・・・』
「「「わっわかりました〜〜」」」
と言って3人が会場に向かって歩いていく。極上の笑顔を浮かべながら・・・
恭也も今までで最高の笑顔だったのは言うまででもないだろう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あとがき
どうも〜〜〜遅い&駄目駄目作家の阿輝中です〜〜(作家にも入らないかも・・・
今回は3人の歌姫達を書いてみました〜〜〜
自分の迂闊さが出ました(涙
こんな作品ですが読んで下さって有難うございました〜〜〜w
それでは〜〜〜〜
〜〜〜オマケ〜〜〜
三ヵ月後
そこには、前以上に綺麗になった三人と、廃れていく恭也
「も、もうだめだ………」
恭也の断末魔の声を聞きながらも
「「「まだまだだよ(や〜〜)之からもっとがんばってもらわなあかんの(や)!!!」」」
嬉々とした表情と元気のよい声で言う三人
「寝かしてくれ。頼むから……」
と言う声も空しく夜もふけていくのであった
おしまい